「音楽には力がある」とよく言われますが、それは一体どのような力なのでしょうか?
それは、人間を単に癒したり、感動させたり、心豊かにするだけではなく、「固定観念から意識を解放し自由にして感性を高め、自分が表現したいことを様々な手法を使って表現し、相手が理解できるように伝える力」なのです。
AIが進化すればするほどそれを利用する人間が暴走しないよう、人間自身が持つ様々な感情や果てしない欲望など、自らの本質を深く理解する必要があります。
しかし、言葉で人間の持つ複雑な感情や深い欲望を表現するには限界があり、それが可能な音楽はこれからのAI時代に特に不可欠な存在だとされています。
世界トップクラスのIT大学である米国のマサチューセッツ工科大学やハーバード大学などの米国の主要大学では、リベラルアーツの一つとして「音楽」を学ぶことが必要とされ、またSTEAM教育においてもArtの一つとして重視されているのです。
音楽は人間が生きる為に必要な様々な力を授けてくれます。 ただ、その音楽の力を受け取り、理解するためには、受け取る側が演奏者が表現したいことを聴き感じ取り、かつそれを理解する必要があります。
また、自らが演奏する側となり、作曲者の想いを理解しそれを自らの感性で解釈して表現し、それを聴き手に伝える必要があるのです。弾きっぱなしでは意味がありません。
AI化が急速に進展し、人間の持つ本来の能力を見直す必要に迫られている現代だからこそ、音楽から受け取れる力が人間には不可欠だと考えています。
そこで、この「Harmony」のプラットフォームを通じて、子供から大人までが生の音楽に多く接し、音楽に興味を持ち深く理解できる場と機会を提供することにより、音楽の力を受け取る能力を養い、学校でも社会でも学ぶことができない音楽の最高の楽しみ方を学んでいただきたいと思います。
そして、日本中の人々が一人でも多くコンサートホールに足を運び、豊かな響きに包まれ、深い好奇心と興味を持って学び楽しむことにより、音楽が一生の伴侶となることを願っています。